...全国民がこの惨禍に対し毅然として堪え忍ぶ鉄石の精神を必要とする...
石原莞爾 「戦争史大観」
...毅然として、迷いなく、断固たる行動をとっているように見えねばならない...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...柳毅は馬の頭を向けなおして本道へ出ようとして...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...たゞ剛毅なる精神と確乎たる生活の理念とをもつてゐるものが...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...毅一(きい)さんや道(みい)ちゃんをお連れなすッて」と水色の眼鏡は片岡夫人の方(かた)に向かいぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...この乱世を毅然として生き抜いた人である...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...毅然として「自由詩は詩に非ず」と主張してゐる...
萩原朔太郎 「青猫」
...人生と真向きに立っている妻の毅然とした力が感じられる...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...毅然とした人間精神の美しさに詩と慰藉とを与えられた...
宮本百合子 「現代の主題」
...單に井上毅先生の字音假名遣説は殆ど金科玉條として立てられるやうでございますが...
森鴎外 「假名遣意見」
...日清戦争で示された毅然たる氏の態度が非常に懐しくて会いに行ったのであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...一番小さい子供には話すことを真中の子供には感じることを一番大きい子供には考えることを貴女は教えておられるひとりの子供の強情を剛毅にもうひとりの傲慢を卒直に三番目の弱気を謙遜にそしてみんなの好奇心を知識欲に三月十七日雨新潮社の副社長と奥様(山本有三令嬢)...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...高潔沈毅(ちんき)な鼻の表現に万軍の信頼を集めつつ...
夢野久作 「鼻の表現」
...場(じょう)の中央に毅然と仁王立ちになった一人の剣士の面(おもて)には...
吉川英治 「剣難女難」
...崔毅(さいき)という者であります...
吉川英治 「三国志」
...生れつき剛毅(ごうき)で...
吉川英治 「三国志」
...「使節に問うが、汝の主人孫権は、ひと口にいうと、どんな人物か」趙咨(ちょうし)は鼻のひしげた小男であったが、毅然として、「聡明仁智勇略のお方です」と答え、それから臆面もなく、曹丕を正視して、眼をぱちぱちさせながら、「陛下、何をくすくすお笑い遊ばしますか」と、反問した...
吉川英治 「三国志」
...毅然(きぜん)と...
吉川英治 「私本太平記」
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