...哲学者風の重厚沈毅(ちんき)に加えて革命党風の精悍剛愎が眉宇(びう)に溢(あふ)れている状貌(じょうぼう)らしく考えていた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...その上に重厚沈毅な風に加えて...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...今までは友の攻撃を悉(ことごと)く撃退したる剛毅(ごうき)のヨブも遂(つい)に彼らの同情...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...宗吾眼を見ひらき、御回向辱なしといふを、この世の暇乞ひにて、英魂天に歸し、毅魄地に歸す...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...そんな剛毅な精神が僕にはないのだ...
太宰治 「道化の華」
...毅はそれから一月あまりかかって故郷に帰ったが...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...いつまたお眼にかかることができましょう」毅は銭塘君の言葉を聞かなかったが...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...そら毅一(きい)も道(みい)も運動に行くぞ」出(い)づるを送りし夫人繁子はやがて居間の安楽椅子に腰かけて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「仲毅生のことも先方に知れてる筈だったからね...
豊島与志雄 「秦の出発」
...その仲基と兄毅齋との間にもう一人あつたが...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...そのときはもっと暇になりますな」五議事堂の外には大勢の人々が、静かに、毅然と、決意も固くハンプデン議員を待っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...まだ毅然(きぜん)としている人々――体格が貧弱で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...性質もとりわけ剛毅豁達(かったつ)で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...崔毅は、彼の馬の鞍に結いつけてある生々しい首級を見て、「おやすいことです...
吉川英治 「三国志」
...審配は毅然として...
吉川英治 「三国志」
...その剛毅(ごうき)にかけては依然変化ないように...
吉川英治 「新書太閤記」
...まず自分流の気分を醸(かも)そうとするらしい剛毅な風を見せた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...決意した際には勇敢で毅然としているが...
和辻哲郎 「鎖国」
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